Armadillo-610開発キット(型番:A6100-D00Z)

Armadillo-610開発キット(型番:A6100-D00Z)

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製品の主な特長

Armadillo-610イメージ画像

50mm×50mmの小型モジュール型組み込みプラットフォーム

Armadillo-610は、Arm Cortex-A7コアのSoC「i.MX6ULL」(NXPセミコンダクターズ製)を搭載した、小型CPUモジュール型の組み込みプラットフォームです。
ユーザー自身が新たに拡張ボードを開発して機器に組み込むことを想定しています。設計が煩雑になりがちなCPU周りはArmadillo-610をそのまま使い、開発セット用拡張ボードの回路図(購入者向けに無償で提供)を参考にして設計開発が比較的簡単なインターフェース部分だけを拡張設計することにより、設計時間を節約しつつさまざまな形状の基板を実現することができます。
Armadillo-610本体と拡張ボードは基板対基板コネクタ[*1]で接続するため、シングルボードを使う場合に比べて製造時の組み立てをシンプルな工程で行うことができます。

[*1] ヒロセ電機製DF40シリーズ100pin BtoBコネクタ対応。


耐環境性能に配慮・省電力、産業用途向け

Armadillo-610は動作温度範囲-20℃~+70℃までをカバーする産業用途向けの仕様です。
また、わずか数W程度で動作するので、低消費電力が必須条件となるバッテリ駆動の機器にも適しています。また、電源が確保しにくい環境での利用も想定し、製品購入者向けに、一般的なリチウムイオン電池の定格電圧(約3.7V)で利用できる電源回路を参考情報として公開します。

Armadillo-640と同等の機能を搭載

Armadillo-610は、シングルボード型の組み込みプラットフォーム「Armadillo-640」の姉妹製品で、Armadillo-640と同等のインターフェースを拡張することができます。

主な搭載インターフェース:
USB, LAN, シリアル(UART), SD/MMC, LCD, I2C, I2S, SPI

Armadillo-640との比較

Armadillo-610のアプリケーション開発

Debian GNU/Linuxプリインストール

Armadillo-610は、標準OSとしてDebian GNU/Linuxを採用しており、PCライクな開発が可能なプラットフォームです。オープンソースソフトウェアを含む多くのLinuxソフトウェア資産を活用して、ユーザーオリジナルのアプリケーションを自由に開発することができます。

開発環境

クロス開発には、無償のArmadillo専用開発環境「ATDE」をご利用いただけます。ATDEを使うことで、開発用PCの用意やツールのインストールなど開発環境を整える手間を軽減することができます。

Armadillo-610のソフトウェアについて

製品モデル

各機能を試せる評価ボードつき「開発セット」ですぐに開発に着手

試作開発向けとして、各インターフェースコネクタを搭載した評価ボード付きの「Armadillo-610開発セット」を提供しています。ACアダプタや各ケーブルなど、開発に必要なもの一式が揃っているので、Armadillo-610の各機能をすぐに試すことができます。
また、開発セット購入者向けに評価ボードの回路図を無償提供(ユーザー登録・購入製品登録すると無償でダウンロード可能)しており、拡張ボードを自分で開発したいときには、それらを参考に設計することも可能です。

詳しくは「製品モデル」メニューをご覧ください。

Armadillo-610の製品ラインアップ



Armadillo-600シリーズの仕様比較

Armadillo-610は、姉妹製品のArmadillo-640と同等の機能を拡張することができます。

※Armadillo-610は2020年2月発売予定です。下記の仕様は、発売時に変更される場合がありますのでご了承ください。

Armadillo-610 Armadillo-640
SoC NXPセミコンダクターズ製 i.MX6ULL
※Arm Cortex-A7コア (528MHz)
同左
RAM 512MB (DDR3L-800) 同左
ROM 3.8GB (eMMC) ※SLCモードで動作 同左
LAN 拡張可能 (100BASE-TX/10BASE-T, AUTO-MDIX対応) RJ45×1 (100BASE-TX/10BASE-T, AUTO-MDIX対応)
無線LAN 拡張可能 別売WLANオプションモジュール搭載可 (IEEE802.11b/g/n, 最大72.2Mbos)[1]
シリアル (UART) 3.3V CMOS×最大7 RS232C×1, 3.3V CMOS×2 (最大6)
汎用入出力 (GPIO) 最大66bit 最大65bit
USB 拡張可能, USB 2.0 (Host) ×2 (High Speed) USB 2.0 (Host) ×2 (Hight Speed)
SD/MMC microSDスロット×1 (ブート対応) ,
SD拡張可能[2]
SDスロット×1 (ブート対応)
カレンダ時計 SoC内蔵RTC使用可能,
I2C拡張可能
SoC内蔵RTC使用可能,
I2C拡張可能[3]
オーディオ 拡張可能 同左
ビデオ LCD拡張可能 (LCD I/F, 最大WVGA 1366×768/24bpp) LCD拡張可能 (最大WVGA 1366×768/18bpp)
スイッチ 拡張可能 ユーザースイッチ×1
LED Yellow (デバッグ用)×1,
拡張可能
Green×1, Red×1, Yellow×1
JTAG 拡張可能 (コネクタ未実装) 同左
拡張I/F[5] UART, GPIO, SD,MQS, GPT, I2C, SPI, I2S, LCD, タッチパネル, CAN, PWM, S/PDIF他 同左
電源電圧 DC3.6V~4.5V DC5V±5%
消費電力(参考値) 約0.8W (待機時)[6][7]
約1W (LAN通信時)[6][7]
約1.1W (待機時)[6]
約1.5W (LAN通信時)[6]
動作温度範囲 -20℃~+70℃ (ただし結露なきこと) 同左
外形サイズ 50×50mm (突起部を除く) 75×50mm (突起部を除く)

[1] 別売WLANオプションモジュールの仕様です。最大速度はIEEE802.11nの最大リンク速度です。
[2] Armadillo-610本体のmicroSDスロットと排他です。
[3] 別売RTCオプションモジュールで拡張可能です。
[4] バックアップ電池搭載時。
[5] ピンマルチにより、各機能を排他利用可能です。
[6] LAN、シリアルコネクタにケーブルを接続した状態での消費電力です。外部接続機器の消費分は含みません。
[7] Armadillo-610を開発セット同梱の拡張ボードに接続した状態で計測。