Armadillo-640ベーシックモデル開発キット(型番:A6400-D00Z)
i.MX6ULL搭載のスタンダードな組み込みボード
Armadillo-640は、Arm Cortex-A7(CPUコアクロック528MHZ)のSoC「i.MX6ULL」を搭載した、シングルボード型の組み込みプラットフォームです。
通信機器などに最適なスタンダードなモデルで、4GBのオンボードストレージ(eMMC)を搭載し、データロガーなどにも最適です。フィールド利用を想定し、動作温度範囲-20℃~+70℃をカバーしており、耐環境試験データも公開しています。
省電力モード搭載・バッテリー駆動の機器にも
省電力モードを搭載し、「アプリケーションからArmadillo-640本体の電源をOFFにする」「RTC(リアルタイムクロック)のアラームで決まった時間に本体の電源をONにする」といった細かな電源制御が可能です。必要な時だけ本体を起動するといった運用が可能なので、バッテリーで稼動させるような機器にも適しています。
拡張対応
Armadillo-640は、シングルボード型ながら多くの拡張インターフェースを搭載しており、USB、LCD、シリアル、GPIO、I2C、I2S、SPIなどの拡張に対応します。量産向けに、リード部品コネクタを搭載したモデルの他、リード部品非搭載のモデルも提供します。
Armadillo-640のアプリケーション開発
Debian GNU/Linuxプリインストール
Armadillo-640は、標準OSとしてDebian GNU/Linuxを採用しており、PCライクな開発が可能なプラットフォームです。オープンソースソフトウェアを含む多くのLinuxソフトウェア資産を活用して、ユーザーオリジナルのアプリケーションを自由に開発することができます。
開発環境
クロス開発には、無償のArmadillo専用開発環境「ATDE」をご利用いただけます。ATDEを使うことで、開発用PCの用意やツールのインストールなど開発環境を整える手間を軽減することができます。
製品モデル
開発セットと量産ボードを提供
試作開発向けに、Armadillo-640本体と、開発に必要なケーブルなど一式を同梱した「開発セット」を提供しています。
量産には、本体のみの「量産ボード」をおすすめします。主要なインターフェースコネクタを搭載済みのシングルボード型モデルの他、モジュールとしても利用可能なコネクタ非搭載モデルもラインアップしています。
Armadillo-640とArmadillo-440の仕様比較
Armadillo-640とArmadillo-440の主なハードウェア仕様の違いは以下の表のとおりです。
※Armadillo-640の仕様の詳細は製品マニュアルでご確認ください。
※端子機能、カーネルバージョン、開発環境などの違いについては、「FAQ : Armadillo-640: Armadillo-440との違い」 をご覧ください。
Armadillo-440 仕様 [参考] | Armadillo-640 仕様 | |
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CPU | NXPセミコンダクターズ製 i.MX257 ARM926EJ-S(400MHz) |
NXPセミコンダクターズ製 i.MX6ULL Arm Cortex-A7(528MHz) |
RAM | 128MB (LPDDR SDRAM) | 512MB (DDR3-800) |
ROM | 32MB (NOR型フラッシュメモリ) | 3.8GB(eMMC) ※SLCモードで動作 |
シリアル | RS232C×1, 3.3V CMOS×2 | RS232C×1, 3.3V CMOS×2(最大6) |
汎用入出力(GPIO) | 18bit(最大24bit) | 最大61bit |
USB | USB 2.0(Host)×2(High Speed×1, Full Speed×1) | USB 2.0(Host)×2(High Speed) |
ビデオ | LCD拡張可能(最大800×600/18bpp) | LCD拡張可能(最大WXGA 1366 x 768/18bpp) (専用LCDオプションセット別売) |
外形サイズ | 75.0×50.0mm (突起部を除く) | 75.0×50.0mm (突起部を除く) |